ICカード・指紋・GPSと、顔認証の打刻は何が違うのか
建設現場の打刻には複数の方式があり、それぞれ性質が違います。どれかが一方的に優れているわけではなく、現場の条件によって向き不向きが出ます。判断の材料として、4つの方式の性質を並べて整理します。
見るべき観点は3つ
- 本人確認の確かさ — 記録が本人のものだと言えるか
- 現場での使いやすさ — 手袋・汚れ・両手がふさがる状況で使えるか
- 場所の確認 — どこで打刻したかを条件にできるか
ICカード・タイムカード
運用が簡単で、導入のハードルが低い方式です。一方でカード自体は貸し借りができるため、記録が本人のものであるとは言い切れないという性質があります。カードの発行・再発行や紛失対応の手間も発生します。
指紋・静脈などの生体認証
本人確認としては確かな方式です。ただし指先を使うため、手袋を外す必要があり、粉じんや汚れ、乾燥の影響を受けることがあります。建設現場のように手が汚れやすい環境では、この点が運用上の負担になる場合があります。
GPS打刻(スマホの位置情報)
どこで打刻したかを記録できる方式です。ただしGPSが答えるのは「その端末がどこにあるか」であって、「誰が操作したか」ではありません。本人確認そのものは別の手段で担保する必要があります。
顔認証
顔をかざすだけなので、手袋のままでも両手がふさがっていても記録できます。生体検知を備えていれば、写真や動画によるなりすましも検知できます。カードのように貸し借りができないため、記録が本人のものだと言いやすい方式です。
ケンセツミライの出面管理は顔認証で本人確認を行い、瞬きや微細な動きによる生体検知で写真や動画によるなりすましを検知します(認識精度98.8%・TIGEREYE社の公表値)。あわせて現場管理の半径1kmのGNSS制限で打刻できる場所も絞れるため、本人確認と場所の確認を組み合わせられます。
※ 認識精度98.8%は、顔認証エンジン提供元であるTIGEREYE社の公表値です。
選ぶときの考え方
現場の入退場が支払いの根拠になるなら、本人確認の確かさは外せません。加えて建設現場では手が使えない状況が多いので、手を使わずに済むかどうかが定着を左右します。この2点を満たしつつ、場所の条件をつけられるかで絞ると判断しやすくなります。
よくあるご質問
- GPS打刻だけでは足りませんか?
- 位置は記録できますが、GPSが答えるのは端末の場所であって操作した人が誰かではありません。本人確認は別の手段で担保する必要があります。
- 指紋認証と顔認証はどちらが建設現場に向きますか?
- 本人確認の確かさはどちらもありますが、指紋は手袋を外す必要があり汚れや乾燥の影響を受けることがあります。手が使えない状況が多い現場では顔認証のほうが運用しやすい傾向があります。
- ICカードから顔認証に切り替えるとき、カードは不要になりますか?
- ケンセツミライの顔認証打刻ではカードを使いません。既存の運用をどう並走させるかは導入支援でご相談いただけます。