スケジュール管理
予定を「自社+直下1層」で共有するという考え方
予定をひとつの場所に集めると、次に「どこまで見せるか」という問題が出てきます。全部見えるのがいちばん便利に思えますが、重層下請の現場ではそうとも言えません。共有の範囲を設計するという考え方を整理します。
「全部見える」だと、深い情報が出てこない
関係する全社がお互いの予定を見られる状態にすると、共有される情報はかえって浅くなる傾向があります。誰が見るかわからない場所に、踏み込んだ段取りや事情は書きにくいためです。
加えて、契約関係のない層の作業者の予定が見え、階層を越えて直接指示ができる状態は、重層下請の現場では偽装請負や労働者供給の徴表に該当しうると指摘されることがあります。ツールの良し悪しではなく、運用のかたちが論点になります。
範囲を構造で固定するという解き方
ケンセツミライのスケジュール管理は、閲覧・共有できる範囲を自社+直下1層に固定しています。設定で変えるものではなく、構造としてそうなっています。上位層のデータは閲覧できません。
従来の運用元請が全階層を直接閲覧できる構造
- 元請
- 1次下請
- 2次下請
- 3次下請
- 4次下請
- 5次下請
- 6次下請
偽装請負・労働者供給事業のリスク
ケンセツミライ自社+直下1層のみ閲覧可能
- 元請自社
- 1次下請直下1層
- 2次下請
- 3次下請
- 4次下請
- 5次下請
- 6次下請
建設業法に沿った構造的コンプライアンス準拠
※ 階層を越える管理は、連鎖招待で1層ずつ委譲します。
階層を越えた管理は、連鎖招待で1層ずつ委譲します。一次が二次を招待し、二次が三次を招待する、という形です。元請が全社を管理しなくても末端まで届き、それぞれの層は自分と直下だけを見ます。最大6次まで対応しています。
範囲が閉じていると、濃い情報を出せる
見る相手が決まっていれば、書ける内容は増えます。「自社+直下1層」という閉じた領域を構造で担保することで、必要な相手とだけ踏み込んだ調整ができる、というのがこの設計の狙いです。
この階層別アクセス制御は、重層下請構造に対する独自の解として特許出願中です。詳細は特許出願中の技術のページに掲載しています。
確認しておきたいこと
- 共有できる範囲が、設定で変えられるものか構造で固定されているものか
- 上位層のデータが見えない仕組みになっているか
- 階層を越えて管理する必要があるとき、どう委譲するのか
- 個人単位の勤怠データが他社に見える設計になっていないか
よくあるご質問
- 元請から全階層の予定を見ることはできませんか?
- できません。閲覧・共有できる範囲を自社と直下1層に構造として固定しているためです。階層を越える管理は連鎖招待で1層ずつ委譲します。
- なぜ全部見えるようにしないのですか?
- 全社が見られる状態にすると、踏み込んだ情報がかえって共有されにくくなります。加えて重層下請では、契約関係のない層に直接指示ができる状態が偽装請負や労働者供給の徴表に該当しうると指摘されることがあります。
- 何次下請まで招待できますか?
- 最大6次まで対応しています。各層が直下1層を招待する連鎖招待の形で広がります。